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被爆体験について 
木村 名美枝(きむら なみえ) 
性別 女性  被爆時年齢 22歳 
被爆地(被爆区分) 広島(直接被爆)  執筆年 1995年 
被爆場所 広島市牛田町[現:広島市東区] 
被爆時職業 主婦 
被爆時所属  
所蔵館 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 
塩屋町へ嫁いだが市から疎開する様通知あり。牛田姑の妹家で被爆する。主人義兄は(役柄)疎開出来ず即死。姉は勤労奉仕死亡。小姑市女学園死亡。主人は浜田入隊で助かる。姑と姑妹と私は牛田で 私は裁縫していた。その日に限って向をかえて裁縫したので襖がさえぎって顔の火傷をせずに大助かりする。爆弾が落ち慌てて防空壕へ行こうと思ったら屋根瓦が足の先親指へ落ちる。血も出ず傷もないのに少しビッコを引き痛みが一ヶ月も続いた。防空壕へ入る途中息が苦しくなり庭へ伏せる。爆風が通り過ぎると楽になり防空壕へ入る。しばらくして出て見ると屋根は破れ箪笥はひっくり返り市中を眺めると見渡す限り家は全滅で広場になってゐて一瞬の事にて何が何だかわからない。夕方になっても姉孫が帰らないので姑が心配して捜して欲しい様子だがすぐには行かれない。其の晩は野宿する。二、三年して髪が抜けたり胃にポリープが出来る。貧血が一年ぐらい前迄続く。全体に針を月二回づゝ六年ぐらい続ける。最近ようやく貧血がなくなる。腰が悪いけど元気です。 

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