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未来への伝言 刊行のことば 
加藤 昇(かとう のぼる) 
性別 男性  被爆時年齢  
被爆地(被爆区分)   執筆年 1996年 
被爆場所  
被爆時職業  
被爆時所属  
所蔵館 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 

 昨年は、戦後50年の節目にあたり、あらためて核兵器の廃絶と、多くの犠牲者の「御霊よ安かれ」と鎮魂の意から、原爆被爆者の自らの体験記を発刊いたしましたところ県下各地の行政、学校、公共一般社会の皆さま方から、多大なご理解とご協力をいただき誠に有難うございました。ここに厚く御礼申し上げる次第でございます。

第一集は、高齢者のお話を優先して発刊いたしましたが、その悲惨な光景は50年を経ても消えることなく、今なお、なまなましく、人々の心に残り、御遺症に苦しむ声が胸を打ちました。

今年も、あの日と同じ暑い夏の広島、長崎で原爆死没者の慰霊式、平和祈念式が営まれて平岡市長は「人類と核兵器は、共存できない」とあらためて訴え、「核兵器使用全面禁止条約」の実現と、政府に対しては、「非核武装の法制化」を強く求め、「広島の生と死の経験を昇華し〝平和と文化〟を永遠の人類共有財産に」と強い口調でうたい、小学生も未来に向けて〝平和宣言〟を誓いました。しかし相変わらずフランス、中国では、核実験を続ける中で「世界唯一被の爆国として最大限努力する」としか言わない政府の方針に、もどかしい思いを感じました。

わたくしたち被爆者は、さらに強く訴え続ける義務を感じ、今回第二集を刊行することになりました。

この尊い原爆被爆体験が、未来平和に繋がる虹のかけ橋になることを心から願っています。

今回第二集(大15年生まれまで)の刊行にあたり、お忙しいなか悲痛な思いをお寄らせくださいました皆さまに、深い敬意と感謝申し上げますと共に、広島十九万七千四十五人、長崎十万八千三十九人の皆さまの、ご冥福をお祈りします。

最後になりましたが、原稿をお寄せくださいました皆さまのご健勝とお幸せを心からお祈りいたします。
                                                         おわり
  

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