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被爆体験について 
藤原 元美(ふじわら もとみ) 
性別 男性  被爆時年齢 41歳 
被爆地(被爆区分) 広島(入市被爆)  執筆年 1995年 
被爆場所  
被爆時職業  
被爆時所属  
所蔵館 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 
8月11日、広島へ義妹八丁堀住居へ安否で行く。汽車の切ぷが、とれなく11日になった。汽車は途中まで徒歩で、中島本町目掛けて行く。やっと行ったと、見渡す限り焼野原で、方がくを立て太田川の橋へのぞくと橋は不通。川を、のぞくと、川の中は死人の山。馬は上向きに足を延ばしている。悪嗅は鼻をつく。自分が込み揚げる始末で後へ引き返し、山づたい、たどって、やっと三滝の義兄姉の宅を見つけた。行きて見れば大木などのおかげか、家は三分の一たおれていて、二人は巾下下で住まいしていた。それより、家の片方を直して、どうやら生活ができるようにした。

汽車のきっぷを頼んで、自分は8月21日、広島西練兵場へ召集で出征しなければならない。兄貴、又すぐ広島へ来るからと別れて、やっと帰宅した。

早速、役場兵事係へ召集令状を持って相談に行った。村長はどうしてよいか分らないから、まっておれとの事で待ったが、後、出征する事はないと云う事で終ったのであった。
  

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