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被爆体験について 
樽水 實雄(たるみず じつお) 
性別 男性  被爆時年齢 18歳 
被爆地(被爆区分) 広島(間接被爆)  執筆年 1995年 
被爆場所  
被爆時職業 軍人・軍属 
被爆時所属  
所蔵館 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 
八月六日、八時十五分頃だったと思います。私は一七才で兵隊に行き海軍学校で突撃、特攻隊員、との訓令を受ておりました。その日は九十四分隊全員作業はなかったと思います。疎外をしていたのです。

ピカーと光ったとたんどかんとするどい物音がして吹飛される様な風が吹いて来ました。三角兵舎の防空壕に逃げたが何があったかわからず、広島の弾薬庫が爆発したと思いました。三時頃だったと思う、どこえつれられて行くか知らず、大野町の近くへ行くと慌しくなり、学校に行くと人が運びこまれていました。中を見ると目をそむける様な悲惨な光景でした。うんうん唸ったり泣き叫ぶ声、その中にはもう死んでいる人も沢山おりました。一日一日と死人が多くなり、薪や材木など集め火葬場となりました。初め原爆とは知らず新兵器が落されたんだとか言っておりました。一週間位で終戦に成り家に帰る事が出来ましたが、私その時一八才でした。

それから五三才で病に倒れ病気と闘っております。絶対二度とあってはならない事と思います。 

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