昭和二〇年八月六日
あの日の事思出したくも有りませんが、だと言って一人娘の事は一日とてもわすれられません。朝元気で出て行ったのにそのままです。それも学校を出てすぐにあの頃ですのでテイシンタイと言いましてどうでも行かされたのです。
あの日の事思出して五〇年、主人は昭和四二年一月二八日亡くなりその後私は今日迄淋しい日を過してきました。
娘は一番悪い所にいたのと思いますのでソクシだったと思います。物も家はこわれ手足にケガをして病院通いでした。
もう二度とあの様な事ない様にしてほしいです。
私も手がシビレて書くのがつらいのです。
これで失礼します。こんご共よろしくお願い申上げます。
皆様へ 水口より |