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被爆について思うこと 
匿名(とくめい) 
性別 女性  被爆時年齢 19歳 
被爆地(被爆区分) 広島  執筆年 2005年 
被爆場所  
被爆時職業 一般就業者 
被爆時所属  
所蔵館 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 
被爆して家の影で火傷こそしませんでしたが爆風で右足を傷め一ケ月は歩くことは出来ませんでした。病院は治療のうちには入らず専ら冷やしておりようやく歩けても六〇年間湿布を手離すことが出来ず正坐が出来ないのが苦痛です。

其の当時紙屋町の銀行に勤めていましたが結婚の為一週間の休暇を貰っていたので助かりましたが沢山の友を亡くしました。

其の時主人は宇品迄通勤する為一・八キロの栄橋の電車の中で被爆し不思議に無傷だったので牛田の家に帰る迄下敷きになった人を助けたりし乍らお昼頃帰って来ました。其の際、吐いたのが良かったのか、平成一〇年当時の男性の平均寿命七六才で肺がん大腸がん肝ぞうがん直腸がんが同時に見つかり五ケ月の入退院で他界しました。

其の前に五〇才で白内障で両眼を手術しましたが、原爆が原因とは認めて貰えませんでした。其の後の多重がんも被爆が原因とは認めて貰えませんでしたが、肺気腫で被爆手帳を持っていましたので費用は助かり有難くおもっています。

爆風の怪我は火傷と違い目立ちませんが傷の痛みは未だに残り複雑です。一瞬にして叔母二人多くの友達を亡くしました。
  

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