先づ朝食終へ部屋で洋服の整理中突然上から火の粉が降って来た。立ち上ろうとした時寮が倒れて其のまま意識がなくなり気がついたら私一人で、廻り血が流れもうかたまっていました。午後三時すぎに倒れた屋根を人が歩いているのに声を出してさけびました。やっト気がついて貰へ返事があり五、六人掛りの人に助け出されました。其の時は全体頭から足先まで痛くて立つ事も出来ない。タンカに乗せられて道路のすみに寝かされ夜になっても人は来ませんでした。歩けないのでイモムシの様に土手下にころがり落ち田んぼの中に人々の声がきこえたので何とか動きながらそばに行き仲間に入れてもらいました。
七日昼頃にタンカに乗せられて寮の中につれて行かれましたがカベは落ちタタミの上はドロダラケ其の上にねかされて初めて大豆のオニギリ一ケでも一口食べると砂ダラケで大豆のみ拾って食べました。
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