命ある限り毎年訪れる八月六日を迎えるたびに重苦しく脳裏を去来する一瞬の出来事が、言葉では表現する事の出来ない悲惨極まりない情景が浮かび、今でも頭が重く真っ白になります。
人類史上初の原子爆弾により地獄絵のごとく爆風と猛火に包まれ、多くの人が死傷し廃墟と化した市街地、がれきの中からかろうじて私は死の世界から救われ、生き残ることが出来ました。
今は亡き姉の必死の捜索と救出に感謝しています。
恐るべき放射能の後遺症で、今なお病床で苦しんでおられる多くの方々もおられます。
一人でも多くの人に核兵器廃絶と平和の大切さを訴え、人間の所業であるすべての戦争をなくし、核の絶滅を願うのが私達の責務だと思います。
このことは緑豊かな健康で平和な社会を作ることが、全世界の人々の共通の願いであると信じております。
私達被爆者は高齢となり、気力体力も衰えてきましたが、核とすべての生物は共存出来ないことを強く訴え続けてがんばります。
被爆で亡くなられた方々に心から追悼の念を捧げるとともに、かけがえのない命を尊ぶ魂の叫びを全世界に広げ、戦争のない平和な世の中がいつまでも続くように心から祈ってまいります。 |