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被爆体験について 
安藝 一子(あき かずこ) 
性別 女性  被爆時年齢 30歳 
被爆地(被爆区分) 広島(直接被爆)  執筆年 1995年 
被爆場所  
被爆時職業 主婦 
被爆時所属  
所蔵館 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 
日当りのよい二階の部屋で娘(一・八才、五才)の相手をしている時、突然の閃光と共にはげしい爆風とはげしい音がし、一瞬の出来事に夢中で二人の娘においかぶさりアッと気づけば、二階はふっとび青空の下の部屋はガラスと土ほこりで前の家も、横の家も大きくかたむき人々の大きいさけび声に、あゝ広島もやられたのだと気づきました。子供たちはお蔭できづもなく私の右足がひどく痛み見れば赤くはれあがっています。町内の人々が牛田山に行く様にと大声で言はれ早速にたおれたカベをつたって下にきて見ると家具は一切ひっくり返りガラスとかべ土で一杯です。子供を背におんぼしその時血の出るのが分りあっと思って手でさわると首にガラスがさゝっていました。すぐぬいたのですが血が大部出ました。そんな事はかまってはいられません。
 
小さい食料袋を持ち、皆さんと山にゆきました。山について安心したので足の痛みは一そう大きくなり大きく大きくはれました。でも薬もなくどうしようもありません。傷は三月はかゝりました。でも命のあった事を心から感謝しています。夕方、主人も母も少しの事故で全員会へました。その喜びは今でもありがたくありがたく思います。
 
又国より手当いただいて、養生しています。一日一日元気に八十一才の今日まあまあ元気です。ありがとうございます。
 
のどをけがをしたので甲状腺の低下がありますが養生していますので大丈夫です。足は今でも暑さ寒さにはピリピリとします。でも元気です。
 
ありがとうございました。
  

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