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被爆体験について 
高谷 修三(たかたに しゅうぞう) 
性別 男性  被爆時年齢 19歳 
被爆地(被爆区分) 長崎(直接被爆)  執筆年 1995年 
被爆場所 長崎港 
被爆時職業 軍人・軍属 
被爆時所属  
所蔵館 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 
昭和二〇年一月から海軍徴用船に乗船、呉、長崎に於て、グラマンの空襲には幾度となくやられ、我々若者は怖さには麻痺していた。

当日は長崎港の奥の方で錨泊していた。

私は汽缶室で整備作業中、すごい閃光に驚き、甲板上に出るべく階段を急ぎ昇っている時、船体に大きなショックがあった。汽缶室もホコリで前が見えない状態になった。

甲板上に出てみると皆んな呆然としたまゝ町の方を向いていた。長崎市全体から土煙りが上りだんだんと全体が暗くなり、しばらくするとあちこちから火の手があがってきた。

船には損傷はなく、負傷者もなかったが、何も解らないまま怖さだけが残った。

二、三日して火傷の為、体の方々が黒づんできた者も出て来た。歯ぐきからの出血もあった。

終戦后全員解散したので、その后の生死は判りません。 

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